『君がいなくちゃ』ライナーノーツ
今年2015年、デビュー35周年を迎えた佐野元春。そのアニバーサリー・イヤーの幕開けとなる新曲「君がいなくちゃ」のリリースが決まった。これまでの、そしてこれからのファンに捧げた記念すべき一曲だ。
「君がいなくちゃ...」という印象的なリフレインが魅力的なラブ・ソングで、思わずくちずさみたくなるような極上のメロディをもったポップ・チューンだ。
昨年2014年の全国ツアーでいち早く披露され、ファンの間では強くレコード化が待望されていた曲でもある。
この曲には素敵なエピソードがある。実は佐野元春がこの曲を書いたのは16歳の頃。元春が通っていた立教高校の学生寮でまたたくまに大ヒット。曲のコピーを希望する声が殺到したという。時を経て、この曲を故郷に持ち帰った学生が地元のメディアに紹介、期せずしてこの曲『君がいなくちゃ』は、ちょっとしたローカル・ヒットになったということだ。
時と場所を超えて歌い継がれる伝承歌=フォークソングのように、この曲『君がいなくちゃ』は、誰かに歌い継ぎたくなるような不思議な魅力があるのかもしれない。
2015年3月12日には、東京恵比寿リキッドルームで、デビュー35周年を記念したキックオフ・イベントが開催される。このイベントの来場者全員に、最新シングル『君がいなくちゃ』のパッケージ用アートワークがプレゼントされる。
現在、佐野とバンドは、スタジオで新作アルバムのためのレコーディングに取り組んでいる。佐野いわく、『コヨーテ』『Zooey』のサウンドを発展的に継いだキャリア最高のアルバムになるだろう、とのこと。新作アルバムの発表は初夏に予定されている。
新作アルバムに先がけて、佐野元春 & ザ・コヨーテバンドの新曲『君がいなくちゃ』。全世代に贈る、普遍的な愛の唄の完成です。お楽しみください。