Vol.2 1996
●ニューシングル「ヤァ! ソウルボーイ」5月22日発売決定 (96.04.30発)
ニューシングルの発売が決定した。タイトルは、「ヤァ! ソウルボーイ」。R&Bテイ
ストの初夏にふさわしい軽快なナンバーとのこと。「永遠のソウル・ボーイ、佐野元
春。新しいプロジェクトを率いての再始動第3弾シングル。街のレジスタンス達に贈
る、ポップ・ソウル・ナンバー!」(発売元Epic/Sonyからの宣伝用コピーより抜粋)
速報その一です。佐野元春のニューアルバムがいよいよ発売決定! アルバムのタイ
トルは「フルーツ」。早くも「96年音楽シーン、最高の収穫!」と前評判が高い。全1
7曲。7月1日、全国のレコードショップにてリリース。以前より、発表はもうまもな
くと伝えられていたが、ここに正式にアナウンスされた模様。これまでに発表したど
のアルバムよりもポップ性を強調、曲調は、60's & 70's、サイケデリック、フォー
ク、クラシック、ジャズ、ラップ、等バラエティーに富み、ここ数年の作品、「Swee
t16」、「サークル」の音楽性をさらに発展。「佐野元春のホワイト・アルバム」あ
るいは、「佐野元春のペット・サウンド」という表現を使い、90年代に入ってからの
元春サウンドの総集編的な内容になったとのこと。参加ミュージシャンは、前回のツ
アーにも参加した、「インターナショナル・ホーボー・キング・バンド」のメンバー
が中心になっている。この「Moto's Web Server 」でも、ニューアルバムのリリース
に合わせて、さまざまなイベントを企画中。お楽しみに!
●佐野元春、96年秋の全国ツアー決定!(96.04.30発)
速報その二。96年秋、佐野元春全国ツアーの日程が決定した!ニュー・アルバム「フ
ルーツ」のプロモーション・ツアーでもあるこのツアーでは、参加ミュージシャンに
、前回のツアーでもおなじみの
「インターナショナル・ホーボー・キング・バンド」のメンバーを起用。スカパラ・
ホーンズは本業で超忙しいため、今回は不参加の模様。ツアーの規模は全国約40ケ所
の公演が予定されており、「See Far Miles Tour Partll」以来の大規模なツアーと
なる。日程等、さらに詳しいインフォメーションは、「ライブ情報」に逐次掲載して
いくので、お見のがしなく!
速報! 佐野元春、96年秋の全国ツアー日程
※現在沖縄地区、日程調整中。12月以降の日程については、追って掲載していきます。
●WIRED日本版ホームページに元春インタビュー(96.4.8発)
デジタル時代のニュージャーナリズム、「ワイアード日本版」が、4月1日より、ホー
ムページを開設した。「ワイアード」バックナンバーから人気の高かった記事の転載
の他、アート・ギャラリーやインターネット・リソース集など、オンライン独自の情
報を公開している。デザインもCOOLだ。このホームページ内では、本誌95年10月号に
掲載された佐野元春インタビューを全文転載している。
●「元春ゆかりの名所、ブティック「赤い靴」ビルの取り壊し(3.29発)
ファンにとっては、残念なニュース。ブティック「赤い靴」。元春のデビュー・ア
ルバム、「バック・トゥ・ザ・ストリート」のアルバム・カバーに写っている建物で
、今や、街の名所としてガイドブックにも載るほど、その存在は全国的に知られてい
る。その、「赤い靴」のビルが、今年2月、区画整理のため、取り壊されることにな
った。
場所はちょうど神奈川県民ホールの裏手にあり、店の前で記念写真を撮るなど、元
春ファンにとっては言わば「名所」的存在。店のオーナーである坪山紗織さんは、全
国から訪れる元春ファンの良き理解者でもあり、店内でファンが綴った元春へのメッ
セージは、何十冊ものゲストブックという形で、現在も大切に保管してあるとのこと。
取り壊しが行われたのは、2月27日。ちょうど、「International Hobo King Tour
」神奈川県民ホールでの公演当日だった。現場を目撃した人の証言によれば、解体作
業が始まったのは、夜の7時。つまりこの時間は、コンサートが始まる時間であり、
それまでは、コンサートに集まったファンが店の前で記念写真を撮るなど、いつもの
ように賑わっていたとのこと。
以前より、このビルが取り壊されることは伝えられていたが、情報筋によれば、オ
ーナー坪山さんが、工事業者に相談を持ちかけ、ビルの取り壊しは、元春の神奈川県
民ホールでのコンサートが行われる2月27日まで待機、しかも、せめて開演時間まで
は、形をとどめておきたい、という意向を申し出ていたとのこと。いづれにしても、
元春ファンへの暖かい配慮があったのでは?との見方がある。
「赤い靴」はなくなった。しかし、この店を訪れた多くの元春ファンにとって、そ
の思い出は決して消えることはない。
坪山紗織さんの連絡先 〒231 横浜市中区日本大通60 朝日生命横浜ビル1F ギャ
ラリーパリス
●「INTERNATIONAL HOBO KING TOUR」ツアー終了
今年1月からスタートしたINTERNATIONAL HOBO KING TOURは、2月27日、神奈川県民 ホールでのライブを最後に終了。東京・日本武道館では関係者のみならず、ヒートウ ェーブ、グルーバーズをはじめ、プレイグス、グレート3、トーキョーNo.1ソウル・ セットのメンバーなど多くの新鋭ミュージシャンたちが、終演後の楽屋を訪れた。 総動員数41.000人。ハートランド解散後、新しい仲間たちとの初のライヴ・パフォー マンスとして、順調なスタートを切った。
ツアー終了後、元春は再びレコーディング・スタジオに戻った。昨年春から行われて いるレコーディングもいよいよ最終段階に入り、ゴールに向けて全力疾走中だ。今回 のアルバムは初めての、「ハートランド以外」のミュージシャンとのコラボレーショ ンで制作され、そのニューサウンドに期待が寄せられている。マネジメントからのア ナウンスによれば、発売は6月下旬になるとのこと。今年こそ「セミの鳴きはじめる 頃」にはファンの手元に新しいサウンドが届けられる!
そのアルバム発表に先がけて、5月22日、「十代の潜水生活」、「楽しいとき」に続く 、第3弾目のシングルが発表される。これは元春の「アルバム発表までに3枚のシング ルはリリースしたい」との意向を受けたものだ。タイトルは未定。演奏は、スカパラ ・ホーンズを含む、インターナショナル・ホーボー・キング・バンドからのピックアッ プ・メンバー。春先のリリースにふさわしい、ごきげんなポップ・ソウル・ナンバーと のこと。またカップリングには、大滝詠一プロデュースによる渡辺満里奈への提供曲、 「ダンスが終わる前に」のセルフ・カヴァーを収録。こちらを聴き比べるのも楽しみの ひとつだ。
都市に暮らす文化的タオイスト達のためのカルチャー・マガジン「THIS」。今号では 、孤高のソングライター、レナード・コーエンへのインタビュー&フォト、アメリカ初 のロックマガジン「クロウダディ」の創刊者、ポール・ウイリアムス。ブライアン・ ウィルソンとの共同アルバムを発表したヴァン・ダイク・パークスへの最新インタビ ュー等、「THIS」でなければ実現できない、豪華な特集ラインナップだ。 「INTERNATIONAL HOBO KING TOUR」ツアーでのフォト・セッション、加えて、元春自 身の執筆による「レコーディング日誌」も好調。発売中!
CS放送スペースシャワーの音楽情報番組「ニュース&カウントダウン」にゲスト出演。 放送は3月29日(19:00-21:00)。国内外のアーティスト・ホームページを紹介するこの コーナーの最終回を飾るにふさわしいアーティスト、として元春に依頼が来た。イン ターネットの可能性、「Moto's Web Server」の今後の展開などについて、インタビ ューを受けた。
今、アメリカ西海岸で、もっとも注目されているサブカルチャー・マガジン「Ray Gun 」。「西海岸ビーチ文化」から発信される情報を中心に、「音楽とスタイル」を追及す るクールな雑誌だ。これまでに、ビョークやイギーポップなどの特集を手がけ、新しい 世代からの支持を受けている。その「Ray Gun」が、日本特集のため来日した際、元春 への取材を依頼。アーティストとしての元春の活動やフィロソフィー、インターネット の可能性などについてインタビューを受けた。この掲載は夏頃に発売される予定。日本 ではタワーレコードで入手できる。
インターネットを使った新しいファン・コミュニティーを目指す「Moto's Web Server」 が、3月13日で一周年を迎えた。この日を記念し、主催のMIPSによる、インターネット 上の楽しいイベントが開催された。「Moto's Web Server 1st.Anniversary」と題され たこのイベントでは、臨時のページを設け、同時に元春のバースデイでもあったこの 日、全国ファンから電子メールによって寄せられた多数のバースデイ・メッセージが 掲載された。インターネットを使ったファンとアーティストをつなぐ画期的なイベン トとして、国内外のウエブ・ウオッチャーからも注目された。
メディアとしてのインターネットの可能性を探る機関として、「元春インターネット・ ラボラトリー(MIL)」が、3月からスタート。独自のサーバーを設け、「テクノロジーと コミュニケーション」をテーマに、国内外へ向けての情報発信を試みる。元春インター ネット・ラボラトリーでは、今後、「Moto's Web Server」の運営を中心に、WWWをベー スとする、新しい試みにチャレンジしてゆく予定。今後の動向に注目!
3月13日、元春は今年の誕生日をレコーディング・スタジオで迎えた。スタッフが用意し た特製バースデーケーキとシャンペン。作業をいったん中止して、なごやかなパーティ ーが開かれた。スタッフからは、ソニー製のMDをプレゼントされ、操作方法を熱心に聞 く場面も。元春はケーキをほおばりながら、「ありがとう」を連発していた。