HEARTBEAT
1981
01.ガラスのジェネレーション
02.ナイトライフ
03.バルセロナの夜
04.It's Alright
05.彼女
06.悲しきレイディオ
07.Good Vibration
08.君をさがしている(朝が来るまで)
09.Interlude
10.Heartbeat(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)
 充実した曲を多く収めたセカンド・アルバム。前作でセンセーショナルに登場した佐野は、ここで早くも音楽的領域を広げている。

 モラトリアム世代の讃歌「ガラスのジェネレーション」、ライブ・コンサートには欠かせなかった「悲しきRadio 」、佐野元春の多くの楽曲の中でももっともボブ・ディラン的な作風の「君をさがしている」、そして、都会の夜の光景と若者たちのやるせないようなロマンスをうたった、美しいソウル・バラッド「Heart Beat」

 ―現実の社会と傷つきやすい10代との関係を考察したこれらの歌は、どれも思慮深く、希望と謙遜にあふれている。無邪気さと人間に対する成熟した視点。このふたつがひとつの曲の中に同居している。