“Plug & Play'02”における佐野とH.K.B.の新たなサウンド・アプローチにはオルタナティヴな要素が目立った。「Please Don't Tell Me A Lie」「99 Blues」「風の手のひらの上」などでのオルタナティヴ・カントリーへの大胆な接近をはじめ、斬新なアレンジで蘇った「ニュー・エイジ」「トゥナイト」「ミスター・アウトサイド」などにもオルタナティヴなイディオムが感じられる。フォーキーな表現によってオーガニックな情感を獲得した「ボヘミアン・グレイブヤード」「誰も気にしちゃいない」「ジャスミン・ガール」なども含めて、そのオルタナティヴなフィーリングはほぼ全篇に漂っていた。