『Not Yet Free』 アートワーク
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'Not Yet Free'Live at Le Poisson Rouge, N.Y. (Short Edited Version)

3トラックEP『Not Yet Free』ライナーノーツ
2017年10月20日 DaisyMusic

M1「こだま - 日本とアメリカの友人に」
 2017年4月、サウス・ブロンクス滞在中に制作。演奏からミックスまで一人でおこなっている。同年に発表したアルバム『MANIJU(マニジュ)』の世界観とも響きあうメッセージをラップで表現している。

M2「君を汚したのは誰 (Live at Le Poisson Rouge N.Y.C.)」
 ニューヨークのライヴ・ヴェニュー「LE POISSON ROUGE」で行われたスポークンワーズのパフォーマンスから。キーボード=井上 鑑、ヴァイオリン=金子飛鳥に加えて、ポール・サイモンの名盤『Graceland』に参加した南アフリカのベースプレーヤー、バキーティ・クマーロ、そしてドラム=ロドニー・ハリス、フルート=アンダース・ボストロムがバッキングを務める。オリジナルはアルバム『Visitors』(1984)に収録。歌詞の一部に変更が加えられている。

M3「まだ自由じゃない (Live at Le Poisson Rouge N.Y.C.)」
 「LE POISSON ROUGE」でのライブのために書き下ろされた新曲。このステージの模様は、2017年5月にNHK BSプレミアムのドキュメンタリー番組でオンエアされた。国や民族を超えて融合した言葉とサウンドが圧巻だ。ライブ音源としての正式リリースは今回が初となる。「愚かだったあの頃にはもう戻れない」というラインが耳に残る。

■ タイトル:3トラックEP『Not Yet Free』佐野元春
■ 収録曲:
 M1. こだま - 日本とアメリカの友人に
 M2. 君を汚したのは誰 (Live at Poisson Rouge N.Y.C.)
 M3. まだ自由じゃない (Live at Poisson Rouge N.Y.C.)
■ 発売日:2017年10月20日(金)0:00AMよりiTunes Store、Apple Musicで配信
■ 価格:¥250/1曲
■ 発売元:デイジーミュージック

live cut

【 歌 詞 】

words & music:佐野元春

誰がリーダーだろうと気にしない

気にするのは
リーダーに翻弄された人々

巻き込まれ、分断され、差別され 
時に、人と人が殺しあうゲームに参加してしまう 

今、できることは何

それはきっと
寄り添うこと

怒りを感じ
声が届かないと感じ
無力だと感じている友達の痛みに寄り添うこと

寄り添って
寄り添って
でも寄り添うことしかできないなんて
そんな人たちの物語
誰か伝えてくれないか

まかり通る理不尽
見て見ぬ振りの貴婦人
せいぜい舌鋒鋭くリーダーの悪口言うだけ
そうしたところでただ虚しいだけ

どうだろう
馬鹿な気取り屋と興奮したクラッカーを除いて
みんなどこかでより良い明日を望んでるはず

僕は問う
君は何処にいるか

滅びに抗うか
滅びに酔うか
滅びを焚きつけるか
滅びをただ待っているだけの
野蛮な今か

眼を開いて一歩前に前進
大事な君と