自身のクラシックスを新世代にプレゼンテーション佐野元春 & THE COYOTE BAND による “再定義“ アルバム
2025年3月に発表され大きな話題を呼んだ『HAYABUSA JET I』に続く第二弾となるアルバムが誕生した。佐野元春&ザ・コヨーテバンドによる2025年二枚目となる新作アルバムが『HAYABUSA JET ΙI(ハヤブサ・ジェット・セカンド)』だ。
常に新しい音楽表現を追求する佐野が、『HAYABUSA JET』シリーズで取り組んだテーマは「元春クラシックスの再定義」。自身のクラシックスを新世代にプレゼンテーションしたい、として制作された。
『HAYABUSA JET I』では1980年代の楽曲を中心に再定義が行われたが、新作『HAYABUSA JET II』では、時代を超えて響くメッセージ性の強い楽曲が数多く収録されている。
前作同様、これまで多くの若者たちを鼓舞し、勇気づけてきた名曲が最新のスタイルで蘇る。そこに流れるのは“ノスタルジーだけでは終わらせない”という佐野の強い意思だ。リリックや演奏を可能な限り「今」に響かせることで、聴く世代に関係なく曲の真価を問う。佐野が近年よく口にする「For future generations(未来の世代のために)」という言葉に、今の彼の想いが込められている。
第二弾となる『HAYABUSA JET II』について佐野は語る。「『HAYABUSA JET I』が、これまでのファンだけでなく、新しい世代の音楽リスナーにも届いたのが嬉しかった。本作も『I』と同じく、“新作”を作るつもりで取り組んだんだ」
コヨーテバンドの演奏は、楽曲が持つエッセンスをオリジナル以上に際立たせ、より強靭なサウンドを生み出している。レコーディング・エンジニアは長年佐野サウンドを支えてきた渡辺省二郎、マスタリングはUKの名匠マット・コルトン(Matt Colton)が担当。
デビュー45周年、そしてコヨーテ・バンド結成20年を迎えた佐野元春。デビュー以来の旺盛な開拓精神は今も健在だ。「ノスタルジーだけでは終わらせないぜ」。そんな佐野の声が、アルバムのすみずみから聞こえてくる。
