Napoleon Fish Tour


1989/08/25 横浜スタジアム(横浜スタジアム'89・夏)

LIVE#6

この日も一日中 ぐづつき気味の陽気で、野外ライブにはちょっときつい天候でしたがたが
夕方 このライブが始まる頃には、雨も上がり何とか本降りの雨はしのげたものの、どうもいつ降ってくるのかがとても気にはなっていたことを覚えています。今度のライブの席は前に来たここでのライブの時とほぼ同じぐらいの席でアリーナのほぼ真ん中ぐらいに位置していました。ステージはCafe Bohemiaのステージとくらべると、こじんまりとした感じでしたが、サバンナをイメージした岩肌のオブジェが多く施され、とても手の込んだ物でした。                          そしてスタート!
ハートランド共に登場してきた佐野さんは何かを手にしていて、よく目を凝らすとそれは真っ白な鳩で、聴衆の前に姿を見せた後、演奏が始まる直前にその鳩を天高く舞い上がらせようと言う意図だったとは思いますが、その鳩は鈍い灰色のの空に何ともぎこちなく
飛んでいったのを覚えています。確かに「ナポレオンフィシュと泳ぐ日」のアルバムは今までのものに劣ることなど全くない私の大好きな作品のひとつですし、ライブ演奏もオリジナルとは解釈を大幅に変えたアレンジや、バックのイメージフィルム、後半の「約束の橋」では両端の岩のオブジェから水が滝のように流れる演出がなされたりして、「なかなか凝ったことをするなぁ」とか「なるほど!」とは思ったのですが、どうも何か胸が躍らないと言うか、天候のせいもあったのでしょうが、落ち着かない気分で、不完全なライブの終わりを迎えてしまったなぁと言った印象があります。

後で思ったことですが、この「ナポレオンフィッシュツアー」は濃密な内容故、こういった大きな会場ではどうしても上滑りして散漫な印象を私に感じさせたのではないかなぁと勝手に思っています。(何ヶ月後かにいく神奈川県民ホールライブでそれは確信となりました。)
このツアーについての視覚的な(写真等)記録資料が、他のツアーに比べてステージ上に映されたスライドの技術的な権利の為か少ないような気がします。サンディー.マジオさんの絵がとても好きなので残念です。

おまけ  私と友達は開演前に少しビールを飲んだのですがその友達は開演直前にトイレに行かなかったため、演奏途中でどうしても我慢できなくなり、盛り上がっている最中に
行くはめになったことを未だに悔やんでいます。(その時トイレで聴いていた演奏曲目は
「俺は最低」だそうです。)

                             それでは、また.......


(らくガキ ) Sun, Sep 29 1996 12:10:13 JST