01 | Feb.19.2001

Out Of The Blue


 今日からの3日間、キャラヴァンは都内某所のリハーサル・スタジオで旅を続ける。のっけから佐野が新曲を披露して、H.K.B.のメンバーを驚かせる。すでに先月のリハーサルで5曲の新曲が披露されているから、6曲目の新曲ということになる。しかも「NGA」という仮タイトルで呼ばれているこの新曲は単純なポップ・ソングではない。複雑なコード進行と変拍子を多用したリズムはロックというよりもむしろジャズに近いかもしれない。

 ひとつのシークエンスを佐野が紹介し、セッションを繰り返し、バンドはさらに次のシークエンスへと移っていく。断片を聴いているだけではこれがいったいどんな曲なのか、よくわからない。ウェザー・リポートやリターン・トゥ・フォーエヴァーを連想させるジャズ・オリエンテッドなシークエンスもあり、ドラマーの古田も「こんなにキメの多い曲をやったのは本当に久しぶりだ」と呟く。

 休憩後、佐野、KYON、佐橋がジャム・セッションを始めた。それに井上と古田が加わり、佐野が「プリーズ・ドント・テル・ミー・ア・ライ」を歌い始める。佐野とH.K.B.とのセッションはすべてを記録しておきたいと思わせるほど魅力的だ。その後、「ポップ・チルドレン」のH.K.B.ヴァージョンを演奏。これもまた溜め息が出るほどイカしてる。

 リハーサル終了後、佐野のアコースティック・ギター、KYONのマンドリン、佐橋のバンジョーという編成でジャム・セッション。途中で佐橋がバンジョーからフラットバック・ブズーキに持ち替え、「Live On」などを演奏する。




Moto Said...



 

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