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佐野による新創刊メッセージに「この間、どのような事態が私達を失望させたのか。またどのような事態が私達を勇気づけたのか。検証を踏まえつつ、ここに『THIS』は前進します」とある通り、「BEAT」「COOL」「BOHEMIANISM」「INDIVIDUALISM」という第2期「THIS」で提案したライフスタイルを'90年代において再提出するという試みが第3期の「THIS」であった。
それらから佐野が得たもの、感じたことは1996年発表の『フルーツ』に見事に結実した。それは佐野のエディター期の区切りでもあり、「カフェ・ボヘミア・ミーティング」への突入を機に休刊した第2期と同様に、『フルーツ・ツアー』をスタートさせ、ミュージシャン佐野元春に戻ったことから、第3期の「THIS」もひとつの句読点を打つことになる。 (山崎二郎) |
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