1997年7月27日、大阪にある千里万博記念公園自然文化圏・もみじ川芝生広場で行なわれたFM802主催の野外イべント「Meet The World Beat '97」。この野外ライブのメイン・バンドとして佐野とザ・ホーボー・キング・バンドが出演した。佐野の他には、UA、ウルフルズ、CHARA、真心ブラザーズ、山崎まさよし、斉藤和義、The Hammonds（矢野顕子&ジェフ・ボーヴァ）などが出演をしている。
　
　台風9号が猛烈な勢いで上陸をした本番前日は、すべての予定がキャンセルされ、リハーサルの為に大阪入りをしていたメンバー全員はホテルに缶詰となった。しかし翌日、小雨まじりの天気の中、1時間遅れでイベントは開催され、悪天候にもかかわらず会場には17,000人を越える観客が集まった。
　
　出演者の最後を飾る佐野がステージに上がる頃は不運にも雨足が強まったが、佐野はザ・ホーボー・キング・バンドと共に全6曲を唄い、その中には今回のイベントのために書き下ろされた新曲「風の手のひらの上」も含まれていた。

　最後の曲は「サムデイ」。矢野顕子がピアノの弾き語りでワン・コーラス歌い、その後、佐野とザ・ホーボー・キング・バンドが加わり、さらに山崎まさよし、斉藤和義、真心ブラザーズら他の出演者たちもバック・コーラスで参加。まさにイベントのトリを飾るに相応しいステージが展開された。この顔触れによる「サムデイ」の合唱は後にも先にもこの夜だけだろう。

　そしてこのイベントの翌日、佐野とザ・ホーボー・キング・バンドはレコーディングのためにウッドストックへと旅立つことになる。