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01 | 他のアーティストとのコラボレーション | 2005-2006 |
デビュー以降、様々なアーティストとのコラボレーションをこなしてきた佐野だが、00年代中盤、そうした活動に“新風”が吹き込んだ。
まず2005年5月、深沼元昭のプロジェクト=メロウヘッドのシングル「エンプティ・ハンズ」に、佐野はフィーチャリング・ボーカルとして参加。深沼とはその後、3トラックEP「星の下 路の上」(2005年12月)、MusicUnited.「世界は誰の為に」(2007年4月)を経て、アルバム『COYOTE』セッションで“同じ釜の飯を食べる”ことになる。また、2009年4月には再びメロウヘッドのアルバム『Daydream weaver』収録曲「Better days」にフィーチャリング・ボーカルとして参加もしている。
前述「MusicUnited.」は、佐野の呼びかけによる混成プロジェクト。深沼の他、山口洋(ヒートウェーブ)、藤井和彦(ザ・グルーヴァーズ)とのコラボレーションで、計4名のボーカリストが集った衝動的なチューンをiTunes Storeでダウンロード販売。音楽ビジネスの形態が変わろうとしていた時期、新たなアクションを起こそうとする気概に満ちた楽曲をリスナーに提示した。
一方、佐野が出演した音楽バラエティ番組「MUSIG」から派生したのが「The Whey-hey-hey Brothers」。番組パーソナリティの芸人・山口智充がボーカル、別コーナーに出演の俳優・山本耕史がギター、そして佐野プロデュースによって結成され、マキシシングル「じぶんの詩-A BEAUTIFUL DAY」が2007年2月にリリースされている。
コアな音楽シーンと、マスなTVプログラム - 両輪におけるコラボレーションは、ともに佐野の作品を聴いて育ったセカンド・ジェネレーションとのタッグという点において、興味深いものをリスナーに投げかけている。
(増渕俊之)
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