07 | 元春アーカイヴコミッティ結成 2005-2006

 佐野元春アーカイヴコミッティ(Motoharu Sano Archive Committee)、略して「msAC」とは、佐野元春が1980年〜2004年にわたって在籍したエピック・ソニー(Epic Records)から発表した作品を、アニヴァーサリー・イヤーなどのタイミングで付加価値を付けてリイシューする際に監修・編集する組織のこと。佐野元春本人を中心に評論家/編集者、または一般のファンで構成されている。あくまでも、佐野元春がSMEを離れてから企画監修された作品にかかわる組織で、msACが関わった作品は、SMEが管理する楽曲資産を再商品化する目的で設けられたレーベル「GT music」からの発売となる。

 その第一弾が、05年12月21日に紙ジャケットで発売された『BACK TO STREET』〜『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』の全8タイトル。第二弾は、07年7月12日に発売されたコンピレーションCD『EPIC YEARS THE SINGLE 1980-2004』とDVD『EPIC YEARS THE VIDEO 1980-2004』。第三弾は、アルバム『カフェ・ボヘミア』発表の20周年を記念して、初デジタル化音源や未発表映像を含んだ2CD+DVD仕様の特別盤『The Esscential Cafe Bohemia』(完全生産限定/06年12月6日発表)。また、07年9月12日には00年に限定で発売された『Sporken Words Collected Poems 1985-2000』を復刻した『Beatitude Collected Poems And Vision 1985-2000』(CD+DVD)、08年6月4日には『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』の限定編集版を発表。この作品は未発表曲や別テイクなどをまとめた「Rare Tracks」と、89年8月の横浜スタジアムでのライヴ映像をまとめたDVDを含んだ3枚組として発売された。

 なお、同一線上の企画として『SOMEDAY Collector's Edition』(02年5月22日発売)と『VISITORS 20th Anniversary Edition』(04年2月25日)が挙げられるが、これらの作品が発表された時期は佐野元春はまだSMEに在籍し、msACも組織されていなかったため、msAC関連商品とは区別されている。

(岩本晃市郎)

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