ハートランドからの手紙#114

掲載時：99年10月
掲載場所：'Soulsberry' '宣伝用パンフレット
掲載タイトル：'Soulsberry'の音楽に寄せて

ロッカーであるのと同時に、良いロック音楽の聴き手でもありたい。言葉の洋邦を問わず、良いロック音楽に出会えることは幸福だ。友人がプロデュースをしたバンドのテープを聴いた。先入観なしに聴いたその音楽は僕の琴線に触れた。バンドの名前は、'Soulsberry'といった。サルスベリ？Slipping and Sliding? 魂の丘？楽しい連想だ。ゴキゲンなアンサンブルにケレン味のないリリック。それだけで充分だ。そこにあるのはリアル・ロック。観念からではなく'LIFE'から生まれてくる音楽。ティーン向けの玩具ではなく、世代を超えた'Seeker'のための音楽。僕はこのバンドのフォルムが好きだ。これからの活動を通じて、より多くの良い聴き手を獲得していってほしいと願う。いや、彼らならきっとできる。