曲は一転して、軽快なフォークロック調のナンバー。以前、アイドル・グループ「猿岩石」に書き下ろした曲のセルフカバーだ。ホーボー・キング・バンドの的を得た演奏によって、力のあるロック・ナンバーとなった。佐橋-KYONによるダブル・エレクトリック12弦サウンドはそのまま、バーズを始めとするいにしえのフォークロック・バンドへのオマージュとなっている。前述した曲「メッセージ」と同様、ここでも、元春の初期作品に通じるみずみずしさがよみがえっている。いったい本人にどんな心境の変化があったのか?