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神戸震災被災者チャリティ・コンサート
「March of the Music」
1995-1996



 1995年3月7日から9日の三日間、日本武道館において大規模なチャリティー・コンサートが開催された。このチャリティー・コンサートは地震の被災地である神戸市に 送る義援金を募ることを目的とし、複数のミュージシャンが参加した。

 佐野が参加したのは初日である3月7日。同日の出演者として、氷室京介、布袋寅泰、米米クラブなどがラインアップされていた。 この日の演奏で佐野をサポートしたミュージシャンの顔ぶれは、ザ・グルーバーズ、バイオリンの後藤勇一郎、キーボードの西本明という5人だった。

 演奏した曲は「ストレンジ・デイズ」「君を連れていく」そして「コンプリケーション・ シェイクダウン」の3曲。なかでもフォーキーにアレンジされた「君を連れてゆく」では、今回のイベントが目的としたテーマに沿って、被災地で災害にあわれた方達に向けて、再生への祈りを込めた秀逸の演奏となった。また「コンプリケーション・シェイクダウン」は、アップテンポのスキッフル・ビートで演奏され、クールなロッカーぶりを披露した。

 このイベントは、チャリティー・コンサートとしては最大の義援金額を計上し、興行の収益はすべて、運営事務局を通じて被災地である神戸に宛てられた。

(川上 鮭)



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