アルバム『フルーツ』からの曲
これまでに多くの作品を書いてきた
ソングライター佐野元春だが
ワルツの曲は珍しい
この曲について佐野は
「両親のウェディングを想像して書いてみた」とも
言っているが
単なるウェディング・ソングには終わらず
作者自身の死生観まで感じさせる作品に
なっているところが 如何にも彼らしい

Original released in 1996
Album 'Fruits'
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教会の裏庭では
みんなが楽しく
お祝いの準備をして
浮かれている
楽しげな声が聞こえてくる
7月のウエディング・デイ
高く 空は晴れ渡り
光に満ちて
美しい髪飾りに
陽気なメロディー
そよ風に踊る君は
夏の幻
おっかない親戚のおじさんも
酔っ払ってハピーゴーラウンド
ふたり 秘密の合図を忘れて
うつむいていた
名も知らぬ花たちが
咲き乱れて
あどけなく気取る君は
夏の幻
真白いドレスの君がいた
あの日のメリーゴーラウンド
僕は天国に続く芝生の
丘を見てた
教会の裏庭では
陽気なメロディー
そよ風に踊る君は
夏の幻 |