06 | ビデオ『カフェ・ボヘミア・ライヴ 1986-1987』
1986 -1988



 5thアルバム『Cafe Bohemia』に伴うツアーは、『カフェ・ボヘミア・ミーティング』と題され、1986年10月29日の埼玉県浦和市文化センターを皮切りに始まった。

 翌1987年9月14、15日の横浜スタジアム(このコンサートに限り『横浜スタジアム・ミーティング』とタイトルされた)まで続けられたこのツアーは、およそ1年にわたり66ケ所80回に及ぶものとなった。

 この時のツアー・メンバーは、長田 進(G)、古田たかし(Ds)、小野田清文(B)、西本 明(Kbd)、阿部吉剛(Kbd)、里村美和(Perc)に、Tokyo Be-Bopのダディ柴田(Sax)、石垣三十郎(Tpt)、ボーン助谷(Tbn)の3人を加えた編成だった。

 

『カフェ・ボヘミア・ライヴ 1986-1987』は、このツアーの模様を収録したビデオだ。無数の白い風船が空に舞い上がる横浜スタジアムにおける「アンジェリーナ」の演奏から始まる本作には、1987年9月15日の横浜スタジアムのライヴから「ワイルドハーツ」「君を探している」「コンプリケーション・シェイクダウン」「ニュー・エイジ」「99ブルース」「ガラスのジェネレーション」の6曲、87年5月28日の渋谷公会堂のライヴから「ストレンジ・デイズ」「インディビジュアリスト」「聖なる夜に口笛吹いて」の3曲、計10曲が収録されている。

 このビデオは当初、ツアー終了後に発売される予定だったが、先にライヴ・アルバム『HEARTLAND』がリリースされたこともあって、さまざまな事情により一時的にオクラ入りの状態になってしまった。本作がようやく日の目を見ることができたのは、ツアー終了から約1年後の1988年11月だった。

 なお、本作のディレクターは、日本のヴィデオ・クリップの先駆けとなった「ヤング・ブラッズ」を制作した坂西伊作である。

(池田聡子)



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