ザ・ハートランド

 佐野元春のファースト・アルバムのレコーデイング・セッションにギタリストとして参加した伊藤銀次を中心に、80年に結成された最強のレコーディング&ライヴ・パフォーマンス・グループ。

ザ・ハートランド

 82年から83年にかけて行なわれた佐野元春の全国ツアー「ウェルカム・トゥ・ザ・ハートランド・ツアー」(82年1月16日〜7月17日) 〜「ロックンロール・ナイト・ツアー」 (82年9月26日〜12月24日、83年1月10日〜3月18日) では、伊藤銀次(g)、古田たかし(ds)、小野田清文 (b)、西本 明(key)、阿部吉剛(p)に、ダディ柴田(sax)を加えた6人がザ・ハートランドとして紹介された(翌年より里村和美(per)が参加)。

 途中、ギタリストが伊藤銀次から長田 進へと交代したものの、84年〜85年の「ビジターズ・ツアー」からホーン・セクションとして参加しているダディ柴田、石垣三十郎(tp)、ボーン助谷(tb)の3人による「TOKYO BE-BOP」とともに、93年にリリースされたアルバム『サークル』までの16年間にわたってザ・ハートランドは佐野元春のアーティスト活動を支えることになる。

 なお、84年の「ビジターズ・ツアー」では横内タケがギタリストとして参加し、86年の「東京マンスリー」では初めてギタリスト不在のザ・ハートランドによるパフォーマンスが行なわれた。もちろんその時のギターは佐野自身が担当した。

(岩本晃市郎)

出典:MWS「Now & Then」Vol.2 No.8