元春カレンダー | 2010~

2010年

1月

1月15日放映のフジテレビ系TV番組「僕らの音楽」において、メインゲストであるLOVE PSYCHEDELICOのコラボレーションゲストとして登場し、ボブ・ディランの『Blowin' In The Wind』を共演。もう1曲の共演曲、『Like a Rolling Stone』も3月12日の同番組にて放映された。かねてからディランを敬愛する元春の貴重な記録となった。

2月

2月3日リリース、冨田恵一氏のソロプロジェクト(冨田ラボ名義)の3rdアルバム「Shipahead」の収録曲(『ペドロ~消防士と潜水夫 feat.佐野元春』)にゲストボーカルとして参加。初回限定盤は同曲のビデオクリップを収録したDVD付きで、元春も出演。

2月19日、東京、西麻布にあるカフェ「Rainy Day Bookstore & Cafe」にて、スポークンワーズ・ライブを開催。元春が特別審査員として参加した『ROCK ME WILDな「詩(ポエトリー)」コンテスト』の入賞者を招待してのシークレットライブ。本格的なスポークンワーズ・ライブは「In Motion 2003 ─ 増幅」以来、実に7年ぶりであったが、新しい作品も披露され、参加できた幸運なオーディエンスは文化的にも濃密な50分間を過ごした。

3月

3月18日東京、24日大阪にて、30周年アニバーサリー前夜祭「アンジェリーナの日」を開催。元春のデビュー曲『アンジェリーナ』がこの世に産声をあげて30年を経たことを記念したもので、東京はオープンな記者会見などを交えたパーティ・テイストのライブ、大阪はライブパフォーマンスに主眼をおいたイベントとなった。東京のイベントでは公式ファンサイトMWSがTwitter、YouTube、USTREAMといったツールを用いてライブ、トークショー等の模様をインターネット・ライブ中継し、参加できなかった全国のファンはインターネットを通じてその前夜祭を体感した。

3月18日に東京・恵比寿で行われた30周年アニバーサリー前夜祭「アンジェリーナの日」に合わせて、ライブ会場となった恵比寿リキッドルームに併設されているカフェ「Time Out Cafe & Diner」において3月15日から3月28日まで「カフェ・ボヘミア2010」を開催。現代を生きる都市のボヘミア達と文化が集まるカフェを描いた「カフェ・ボヘミア」(1986年作品)のコンセプトが2010年、恵比寿の一角で蘇った。デビューから30年の元春の軌跡を映像や音楽、資料、レアアイテム等で辿れるのをはじめ、ギャラリースペースでは監修に片寄明人氏を迎えた企画展、“オルタナティブ80's”も開かれ、記念すべき「アンジェリーナの日」に華を添えた。

3月20日、21日、26日、27日、 「Time Out Cafe & Diner」にて開催されたイベント「カフェ・ボヘミア 2010」において、元春がゆかりのゲスト(片寄明人氏、伊藤銀次氏、駿東宏氏、長谷川博一氏)を招いたトークショー、「オルタナティブ80's 佐野元春との対話」を開催。「アンジェリーナの日」に続いてMWSによりトークショーの一部がUSTREAM配信され、全国のファンもインターネットを通じてその模様を楽しんだ。

3月28日、「アンジェリーナの日」に前後して2週間続いた「カフェ・ボヘミア2010」のクロージングイベントとして、MWS/mofa合同「カフェ・ボヘミア2010ミーティング」を開催。MWSメンバーによるサイト立ち上げ秘話、96年の武道館ライブネット中継の舞台裏秘蔵映像公開、MWSスタッフとご来場の方々とのトークセッション、プレゼント企画などが行われた。また次回のmofaインタビューで元春に訊いてほしいこともその場で募集され、後日のインタビューで元春に質問された。

5月

5月15日、同志社大学ライフリスク研究センターの公開シンポジウム「アートの力 - クリエイティブ経済と21世紀社会」にパネリストとして出演。

6月

6月1日発刊「ANA AZURE-2010年夏号」(会員誌)にて、「佐野元春の写真語り- 荒野で叫ぶ」の連載を開始(全3回の連載)。写真に1ページのコメントを寄せるエッセイ。

6月5日発売の雑誌「音楽と人」に、後藤正文氏(ASIAN KUNG-FU GENERATION)との対談が掲載。その後同氏はETV(NHK教育テレビ)「ザ・ソングライターズ」2ndシーズンにもゲストとして参

7月

7月3日より、ETVにて、「ザ・ソングライターズ」2nd.シーズンが放映開始。放送は9月18日まで続いた。2ndシーズンのゲストは、桜井和寿氏(Mr.Children)、後藤正文氏(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、鈴木慶一氏(ムーンライダーズ)、岸田繁氏(くるり)、RHYMESTER、山口一郎氏(サカナクション)。個性豊かなゲストのトークと毎回趣向を凝らしたワークショップが話題を呼んだ。

8月

8月5日、博多にて30周年アニバーサリー・ツアーがスタート。パート1「in motion 2010 僕が旅に出る理由」では井上 鑑ファウンデーションズと共に、初のスポークンワーズ全国5大都市ツアーを決行。ETV「ザ・ソングライターズ」を通じて「言葉」と「音楽」の可能性を紐解いてみせた元春が、そこからさらに踏み込んだ先鋭的なスポークンワーズ・ライブを全国で展開。

9月

9月29日、元春の30年の活動を網羅した"ベリーベスト" なセレクションとなるアルバム『ソウルボーイへの伝言 The Very Best Of Motoharu Sano』をリリース。新しいリスナーを含む全世代にとって象徴的なナンバー16曲を全曲デジタル・リマスタリング音源でCD 1枚(Blu-spec CD仕様)に収録。初回限定パッケージには、元春からの3枚にもわたる手書きの「ハートランドからの手紙」が添えられた。

10月

10月22日、東京ミッドタウンにある「ビルボードライブ東京」にて、WOWOWプレゼンツによる30周年アニバーサリープレミアムライブを開催。30周年アニバーサリーツアー・パート2スタート前夜に開催された完全招待制のこのライブは、バンド編成もザ・コヨーテ・バンドの深沼元昭、小松シゲル、渡辺シュンスケ、スパム、「ザ・ホーボーキング・バンド」の井上富雄という、一夜限りの特別編成となった。

10月23日、東京Shibuya O-EASTにて、30周年アニバーサリー・ツアー パート2「ソウルボーイへの伝言」がスタート。ザ・コヨーテ・バンドを率いて、12月まで全国21箇所を回った。アルバム「COYOTE」からの楽曲はもちろん、現在制作が進められているセルフカバー・アルバムの一端を垣間見せるような大きく変貌を遂げたクラシック曲も披露され、全国のファンを大いに楽しませた。

10月24日、WOWOWドラマ『コヨーテ、海へ』の舞台挨拶&試写会に元春が参加。2011年1月に放映が予定されるこの堤幸彦監督作品には、元春ナンバーが全編にわたって使われ、元春自身もカメオ出演しているという。30周年アニバーサリーツアー・パート2では、ライブ前にドラマの一部分が特別公開される等、その期待は徐々に高まっていった。

12月

12月30日、幕張メッセ国際展示場で行われるロッキングオン主催の年末フェス「COUNTDOWN JAPAN 10/11」に出演。2009年に引き続き4度目の出演となる。

2011年

1月

1月3日、WOWOWにて元春に関連するTVプログラム、『スペシャルドラマ「コヨーテ、海へ」特番 - BEAT GOES ON ~ビートを探す旅~』、『スペシャルドラマ 堤 幸彦×佐野元春「コヨーテ、海へ」』、『佐野元春30周年アニバーサリースペシャル ALL FLOWERS IN TIME』が一挙放映された。

1月9日、30周年アニバーサリー・ツアー Part3、全国大都市ツアー ‘ALL FLOWERS IN TIME’がスタート。初日の福岡公演を皮切りに広島・仙台・札幌・名古屋・新潟 と続き、3月、大阪・東京のツアー・ファイナルへと向かう。同時にこのツアーのキャンペーンを兼ねて、公演エリアのテレビ、ラジオ、雑誌等メディアへの出演が相次いだ。

1月12日、新作アルバム『月と専制君主』の先行トラックとしてアルバム未収録となる『月と専制君主 -Boys & Girls version-』が、iTunes Storeで先行販売。ゲストコーラスにCoccoを迎えたスペシャル・ヴァージョン。

1月19日、大阪・読売テレビで元春の特番『君は佐野元春を聴いたか』が放映された。アニバーサリーツアーPart2の京都「磔磔」で行われたライブ映像など、レア映像が満載であり、さらに3月のツアーファイナル、大阪城ホール'ALL FLOWERS IN TIME FINAL'に出演するゲストを含む、著名人によるインタビューなど盛りだくさんの内容。

1月26日、新作アルバム『月と専制君主』をリリース。初回限定版CDとアナログ盤パッケージが店頭に並ぶ一方、iTunes Store、一部楽曲の着うた(R)ダウンロード等、ネット配信による販売も行われた。

1月26日の新作リリースにあわせて、同日、NHK『SONGS』に元春とザ・ホーボー・キング・バンドが登場し、『月と専制君主』からのナンバーを中心に、ライブ・パフォーマンスを披露。バンドに加えて、女性コーラスやストリングスも参加し、それぞれのナンバーが持つ世界観が忠実に再現されるという、贅沢な内容となった。

2月

2月2日、東京・銀座にあるApple Storeで、『月と専制君主』iTunesリリース記念イベントを開催。元春と音楽ジャーナリストである長谷川 博一氏の対談形式で、活動30年における代表的な映像を元春本人がコメントしていき、映像をその場でiTunes Ping(iTunes内の音楽SNSサービス)に公開するという、今までにないイベントとなった。

2月5日、フジテレビ系列の音楽番組 「MUSIC FAIR」に出演し、レミオロメンと初共演。この番組だけのスペシャル・アレンジで『約束の橋』と『ヤングブラッズ』の2曲が演奏された。 サポートメンバーとして佐橋佳幸(G)、山本拓夫(Sax)のザ・ホーボー・キング・バンド・メンバーも参加。

2月28日、フジテレビ系列の人気番組「SMAP×SMAP」に出演。SMAPのメンバーと共に『サムデイ』を披露した。演奏はザ・ホーボー・キング・バンドおよびストリングス、女性コーラスによる総勢18名のロック・オーケストラでフルコーラス演奏された。

3月

3月6日、'ALL FLOWERS IN TIME'ファイナル大阪公演。8,000人のオーディエンスと多くのゲストミュージシャンを迎え、3時間半にも及ぶ歴史的なロック・ショーが繰り広げられた。伊藤銀次、片寄明人、スガ シカオ、杉 真理、堂島孝平、深沼元昭(PLAGUES)、藤井一彦(THE GROOVERS)、山口洋(HEATWAVE)、山下久美子、LOVE PSYCHEDELICO、東京スカパラダイスオーケストラなど、元春にゆかりのあるゲストが多数出演したほか、野茂英雄氏がサプライズ出演しコメントを寄せる等、まさにスペシャルと呼ぶにふさわしい一夜となった。

3月12日、13日、予定されていた'ALL FLOWERS IN TIME'ファイナル東京公演が中止、延期された。3月11日に起こった東日本大震災による会場の設備、舞台機構の損傷が大きく、安全な公演が実施できないための措置。

3月13日、誕生日に寄せて、今回の東日本大震災を受けた詩、「それを「希望」と名づけよう」を発表。各種メディアで取り上げられるなど、大きな話題を呼んだ。

4月

4月より、「サッポロ生ビール黒ラベル」の「大人エレベーター」シリーズCMに、“55歳大人代表”として出演。 メインキャラクターの妻夫木 聡さんと「大人」や「人生」について、自然体で本音で語り合った。当初サッポロビールのWebサイトで公開され、その後TVでもオンエア。

4月9日よりETVにて、「ザ・ソングライターズ」3rd.シーズンが放映開始。放送は7月9日まで続いた。3rdシーズンのゲストは、山口隆氏(サンボマスター)、KREVA、曽我部恵一氏、トータス松本氏、キリンジ、七尾旅人氏。今回は3月に起きた東日本大震災の影響を色濃く反映したトーク、ワークショップが多く、このたびの震災が表現者たちに及ぼした影響が計り知れないものであったことを感じさせた。

5月

5月4日、幕張メッセ国際展示場で開催されたロッキングオン主催のロックフェス「Japan Jam 2011」にサンボマスターの共演者として出演。このフェスは出演アーティストがゲスト・アーティストを指名し、ステージ上で共演するという「ジャム」をコンセプトにしたもの。『約束の橋』『サムデイ』の他、元春はサンボマスターの楽曲である『そのぬくもりに用がある』『できっこないを やらなくちゃ』にも参加。サンボマスターとともに激しいロックパフォーマンスを展開した。

5月14日、3月に行われた30周年アニバーサリーツアー・ファイナルの大阪公演の模様が、「佐野元春30周年セレブレーションライブ 大阪城ホール」としてCS放送「TBSチャンネル」でオンエア。多くのゲスト出演シーンをフィーチャーした構成は、一夜限りのライブの華やかさを際立たせるプログラムとなった。

5月27日、慶應丸の内シティキャンパス定例講演会『夕学五十講』の中で、『共感伝達としての「音楽」と「言葉」』というテーマで講演。講義では「詩とは何か?」という本質的な問いに関する内容から始まり、ソングライティングという作業に関する独自の視点を説明。さらに言葉が持つ韻律についての解説など多岐に渡った。

6月

6月18日、19日、30周年アニバーサリー・ツアーのファイナル公演'ALL FLOWERS IN TIME 東京'。 当初3月12日、13日に行われる予定だったが、東日本大震災の影響で延期となった振替公演。東京国際フォーラムで行われ、両日で1万人のファンを動員。30年間のキャリアを25曲に凝縮したオールタイムベストな内容だったが、東日本大震災以降の状況にコミットする内容の楽曲も見受けられ、ありていの祝祭ムードとは一線を画す場面もあった。

7月

7月17日、横浜アリーナで開催されたASIAN KUNG-FU GENERATIONが主催する音楽フェス『NANO-MUGEN FES.2011』にザ・ホーボー・キング・バンドとともに出演。この日は、ギターにTHE GROOVERSの藤井一彦を迎え、ドラム、ベース、ギター、キーボードという最小編成でソリッドな演奏を展開。『約束の橋』ではアジカンの後藤正文を迎え入れ、ダブルボーカルによる演奏を披露して会場を盛り上げた。

7月20日、1月にWOWOWにて放送された堤 幸彦×佐野元春のスペシャルドラマ「コヨーテ、海へ」がDVDでリリース。本DVDの発売を記念するトークイベントも8月6日に開催され、元春と堤監督によるスペシャルトークとドラマ上映が行われた。

7月末より日本のテクノポップ・バンド、DENSHI JISIONが元春の『ヤングブラッズ』をカバーし、シングル曲として配信して話題に。原曲のもつソウルネスをそのままに、より軽快なテクノポップとなっている。

8月

8月21日、香川県・国営讃岐まんのう公園で開催された野外ロックフェス『MONSTER baSH 2011』にザ・コヨーテ・バンドとともに出演。この夏唯一となった元春の野外ステージで、幅広い世代が集まった約1万8千人のオーディエンスを前に全8曲、40分の怒涛のパフォーマンスを展開。

8月24日、30周年アニバーサリーファイナル公演‘ALL FLOWERS IN TIME 東京‘の模様がNHK BSプレミアムでオンエア。6月19日に行われた最終公演のライブ映像に加え、30周年の活動を巡るドキュメント映像を織りまぜた構成。

10月

10月5日(現地時間)、Appleの創設者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が亡くなったことを受けて、元春はレーベルのスタッフに追悼のメールを送付。

12月

12月14日、30周年アニバーサリーファイナル公演‘ALL FLOWERS IN TIME 東京’のDVDパッケージ発売。全編ノーカットによる160分完全収録となる2枚組DVD版に加えてBlu-ray版も用意。さらに1年間に渡る30周年アニバーサリー・ツアーの記録を網羅したデラックスDVDセットも同日発売。

12月19日、東京、恵比寿ガーデンプレイスで開催されたライブ・イベント「L'ULTIMO BACIO Anno 11」に新たにギタリスト藤田 顕を加えた新生コヨーテ・バンドとともに出演。

12月31日、ロッキングオン主催の年末フェス、「COUNTDOWN JAPAN 11/12」へ出演。昨年に引き続き5度目の出演となる。

2012年

1月

1月10日、NHK-FMで「Motoharu Radio Show 〜ナイアガラDJトライアングル〜」オンエア。元春レイディオ・ショー放送100回目のスペシャル・プログラムとして、元春と大滝詠一、杉真理による「ナイアガラDJトライアングル」が拡大枠で放送された。『ナイアガラ・トライアングル Vol.2』で集まった3人が、30年の時を経てラジオDJとしてトライアングルを復活させ、テーマに沿った関連曲を交互にかけていくという実験的な試みを行なった。

2月

2月3日、Facebookに、佐野元春オフィシャル・ページを開設。元春の活動をきめ細かく発信するほか、Facebookの様々なサービスを活用しながら斬新なアーティスト・ソーシャルページを展開していく予定とのこと。

3月

3月13日、佐野元春バースデイ。MWSでは恒例のバースデイ・イベントを開催。特設サイトの「バースデイ・ボードマップ」に多数のファンの参加があった。元春もMWSコミュニティに対して直ちに呼応し、感謝のコメントを寄せた。

3月17日、佐野元春フェイスブック(Official)に、故・吉本隆明氏に捧げる詩「俺のキャビアとキャピタリズム」を発表。吉本隆明氏は権威に対抗する論客として、幅広い分野での評論活動を展開し、詩人としても活動した。

3月19日、ビルボード東京・大阪で3ヶ月連続で行われるマンスリーライブ「佐野元春 & ザ・ホーボーキングバンド、ビルボードライブ 'Smoke & Blue'」の大阪公演がスタート。バッキング・メンバーは、古田たかし(Dr)、Dr.kyOn(key)、井上富雄(b)というホーボーキング・バンドからのピックアップメンバーに加え、チェロ・プレーヤー、笠原あやのを加えた5人編成。

3月21日、『ナイアガラトライアングル vol.2 30th Edition』がリリース。佐野元春、杉真理、大滝詠一による'80年代の国内ポップス・シーンを象徴する名盤のリリース30周年を記念するアニバーサリー・エディション。このリリースに合わせ、「レコード・コレクターズ」2012年4月号では3氏への超ロング・インタビューが掲載された。

4月

4月5日、3月28日に行われたビルボード・ライブ'Smoke & Blue' 東京公演から「約束の橋」のライブ・フッテージが、佐野元春フェイスブック(Official)に限定公開。ライブ期間中に一部とはいえその模様が観られるというのは非常に貴重であった。

5月

5月9日、佐野元春&雪村いづみによる新曲「トーキョー・シック」が、アイチューンズ・ストアからデジタル配信により発売。元春が主宰するレーベル、デイジーミュージックからのリリース。前田憲男氏の編曲・指揮で、ビッグバンド形式でレコーディングされた貴重な音源は、オリジナル、モノラル、インストルメンタルの3トラックで発売された。

5月16日、ビルボード東京・大阪で行われたライブ「佐野元春 & ザ・ホーボーキングバンド、ビルボードライブ 'Smoke & Blue'」千秋楽。5月の公演ではゲストに雪村いづみを迎え、新曲を披露したことも大きな話題となった。

5月21日、佐野元春「SOUND & VISION 1980 - 2010」リリース。CD5枚+DVD5枚+写真集5冊+別冊「佐野元春音楽詩集」というボックスセット。1980年のデビューから2010年までの30年間にわたる佐野元春の活動を、「音楽」「映像」「写真」、そして「詩」という4つの面から検証した究極の作品選集。

6月

6月3日、元春がデイジーミュージックを立ち上げてからちょうど8年となるこの日、ザ・コヨーテ・バンドとの全国ツアー「2012 アーリーサマー・ツアー」が横浜BLITZ公演にてスタート。

6月20日、30年間の元春ベスト・ライブフッテージ52曲を集めた映像集「佐野元春ライブ・アンソロジー 1980-2010」がリリース。ブルーレイとDVDが用意されたこのパッケージは、全292分にも及ぶライブ・フッテージ、全曲映像解説、さらにブルーレイ初回限定盤ではこれまでのツアーパンフなどをコラージュしたビジュアル・ブックレットが封入された。

7月

7月7日、「2012 アーリーサマー・ツアー」新潟LOTSでツアー・ファイナル。震災後、初めて訪れた仙台公演での感動的な演奏、16年ぶりの沖縄公演及びファン感謝イベント(オキナワ・ジャム・ナイト)、また、原発問題に言及した「警告どおり 計画どおり」が初めてライブ・セットリストに加えられたことなど、話題の多いツアーであった。

8月

8月29日、新曲「La Vita è Bella(ラ・ヴィータ・エ・ベラ)」iTunes Storeにてリリース。この曲はトヨタ「MARK X」のTV-CFタイアップ曲として使用された。MWSでは特設サイトを公開し、またWeb限定ミュージッククリップを公開するなどして、新曲の発売を盛り上げた。

9月

9月8日、大阪・泉大津フェニックスで行われたロックフェス『OTODAMA'11-'12 〜音泉魂〜』にザ・コヨーテ・バンドとともに出演。

10月

10月5日より、ETVにて、「佐野元春のザ・ソングライターズ」4thシーズンが放映開始。放送は12月まで続く(予定)。4thシーズンは、中村一義氏、大木伸夫氏(ACIDMAN)、星野源氏、山崎まさよし氏、なかにし礼氏らをゲストに迎えて放映された。これまでと同様、個性豊かなゲスト達による興味深いトーク、ワークショップが展開された。

11月

11月3日、NHK総合テレビにて、SONGS「雪村いづみ」がオンエア。番組の中で、元春が書き下ろした新曲「トーキョー・シック」の制作ドキュメント映像がオンエアされた。

11月7日、元春のソニーミュージック時代の楽曲がiTunes Storeで販売開始。販売される楽曲はオリジナル・アルバムおよびコンピレーション、ミュージックビデオ、さらにアーカイブ・シリーズまで多岐にわたっている。

11月12日、フジテレビ系「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」にトークゲストとして出演。過去の出演VTRを観ながら、MCのダウンタウンとの楽しいトークが展開された。

12月

12月1日、栃木県総合文化センターにて、「2012-2013 WINTER TOUR」がスタート。このツアーでは、6歳から18歳までのオーディエンスについてはチケット代金を全額キャッシュバックする「U18 for Free」という試みが行われた。2013年2月の東京フォーラム公演まで、全国をサーキット。

12月18日、恵比寿ザ・ガーデンホールにて、『L'ULTIMO BACIO Anno 12』佐野元春 and THE COYOTE BAND - Rockin' Christmas 2012が開催。2011年に引き続いての出演となる。

12月30日、幕張メッセ国際展示場で開かれる年末フェス「COUNTDOWN JAPAN 12/13」に出演。こちらも2011年に引き続いての出演となる。